2021年12月

どんなきっかけでピアノを始めるの?

いつもなら2月くらいから増えてくる体験レッスンの申し込み、コロナ禍以降変化が見られまして、今年は、早くも、既に、春に向けて、12月に入ってからお問い合わせが増えています。

ピアノを習い始める時、どんなきっかけで習い始めるのでしょうか?今まで経験してきた中でお話しすると。。。

H君、年中で体験レッスンに来た時、既に「きつつき」をすらすら弾いていました。お家で、お母様とお兄様が教えたということ。それで、両手でいろいろ弾けるようになっていたので、早くピアノの先生のところに連れて行ってほしい、と本人が懇願したそうです。最初のスタートを既にご家庭(ピアノの先生のご家庭などではなく、お母様音楽経験なし、兄は習ったことあり)でマスターして、というお子様は、今のところ、他にはいません。その後、コンクールにも挑戦し、成長を続けています。

 

R君、幼稚園などの発表の場で、緊張しやすく、舞台経験を積んで、度胸を着けさせたい、との親御様のご依頼で、体験レッスンに来ました。4歳当時ぐずることが多かったのですが、3ヵ月ほどすると落ち着き、次第に、集中力も増し、1年後には、30分のレッスンもきちんと集中し、テクニカルな難しい課題にもぐずることなく応じられるようになりました。その間、発表会3回くらい、夏のコンペとかなりの舞台数を踏みました。緊張はしますが、親御様がしっかりバックアップして、ご家庭で練習してくるので、緊張しても、崩れることなく、毎回きちんと演奏で来ています。ピアノの演奏は、大きな舞台でたった一人、ピアノと向きあいます。このような舞台経験を積めるのは、楽器演奏の習い事ならではではないかと思います。決まった期日の中で、練習を積んで、レッスンを受けて、よい方向にもっていくのは、大変です。さらに、子供の場合は、最後のツメが最も大事で、こころ手抜かりなくやると、成功確率がぐっと高くなります。独り舞台を成功させるのは本当に大変なので、習い事でできる経験としては、とてもいいと思います。

 

Tちゃん、落ち着きがないからと、敢えて、落ち着きが求められる習い事を、ご両親のご希望ですることになりました。はじめはキョロキョロして、落ち着きがない様子でしたが、個人レッスンで、上手にひきつけると、集中できる時間が高まってきました。ピアノは、レッスンだけでなく、毎日ご家庭での練習が求められます。座ってじっと、動かない指を動かして。。。子供にとっては大変です。ですが、お母様や、先生に褒められたいという一心で、子供は頑張ります。その点を見逃さず、できたことをほめ、積み重ねていくと、いつの間にか、上手になって、落ち着きも出てきて、5分も集中できなかった子が、すっかり集中できるようになりました。本当に子供の成長には驚かされます。

 

Nちゃん、お父様が一緒に習い始めました。一緒に連弾をするのが夢だということ。習い始めてまもなく親子で発表会で連弾され、既に夢は叶いましたが、一緒にできる限り経験数を増やしたいと、今、2回目でしょうか?お子様の方も、パパと一緒に習えることで、楽しそうにいつもレッスン室にやってきます。

 

Kちゃん、ご両親とも音楽経験なく、子供には、ピアノが弾けるようになってほしい、との願いから習いに来ました。いつもレッスンに来られるお母様も、一緒にドレミを覚え、鍵盤の位置を覚え、まるで一緒に習っているかのように学んでいただき、ご家庭で復習。その内、Kちゃんが上達するにつれ、お母様はついていけなくなりましたが、その頃には、Kちゃんが自分で楽譜を読んで、レッスン内容を理解できるようになりました。それでも、基礎的なことは、親御様のバックアップがないと、子供だけでは習得は難しく、その辺りのご理解もいただけて、ご家庭では、サポートしていただいています。数年後、だんだん親子喧嘩も増えたとのことで、少し、距離を置いていただきましたが、その頃には、更に一人でできることも多くなりました。お家ではお母様の言うことをなかなか聞かない、というお母様のお悩みを聞くことも多いのですが、レッスン時は、誰も私に刃向かったりしません。そこで、私はレッスンで、「お家では、お母様のことを先生だと思ってね」と子供たちにお願いしています。その後、いさかいは少し減るような気がします。母子は大変ですよね。

 

いつも思うのは、ピアノの上達、継続のキーポイントは、導入期の親御様のバックアップ、これが98%くらいです。指導者は、ご家庭で間違った練習にならないように、チェックしたり、軌道修正していけば、子供の能力は無限大に伸びていくと思います。ピアノは、個人レッスンの習い事なので、子供の持つ能力を、その子の丈で伸ばしていきやすいと思います。集団の習い事にはない、行き届いたレッスンをご提供していきたいといつも思っています。

いつも、子供たちの成長が、私自身の喜びであり、糧になっています。